2021年5月1日土曜日

ISOオート低速限界とISOオート範囲についての考察

ネットで検索してもあまり出てこないので備忘録

SONY α7SIIIを購入したのを機に、夕方から夜のタイムラプスを撮ってみようと練習中です。
今まで撮っていた夜(星)のタイムラプスと違って、明るさが著しく変化するので、露出を固定した状態では日中か夜のどちらかが破綻します。
なので、基本的に絞り優先オートにして、絞りを固定したままシャッタースピードを変化させます。ところが、ISOを固定すると、夜景ぐらいならギリギリいけるかなという感じですが、星景となると全然ダメ。
星景はF1.4、ISO3200とかで撮るので、これで昼の環境だと、1/8000でも全然露出オーバーになります。
そこで、シャッタースピードとISOを両方オートにして、昼と夜の両方に対応しようとするわけです。そんな場合に役に立つのが、「ISOオート低速限界」と「ISOオート範囲」。
ISOオート低速限界を設定すると、シャッタースピードとISOを両方オートにした際に、この設定値まではシャッタースピードを優先して下げ、限界値まで到達した場合にISOを上げていくことが可能です。
しかし、今後は暗くなるとISOがどこどこまでも上がって行ってしまうのが困ってきます。
ISOオート範囲を設定すると、ISOをオートにした際に、オートで動く値の範囲を限定することができます。

これでパーフェクト!と思ったら、新たな問題が…
ISOオート低速限界とISOオート範囲の両方を設定し、両方の限界値においてなお露出アンダーになる場合、ISOオート低速限界を無視してシャッタースピードを落としてしまいます。
実は、インターバル撮影の撮影間隔優先を入にすれば、インターバル撮影の撮影間隔よりも長いシャッタースピードは設定されなくなるので、擬似的にシャッタースピード限界を設定できますが、撮影間隔は別に設定したい場合はお手上げです。


ISOオート低速限界15秒
ISOオート範囲100-3200
インターバル撮影間隔30秒
この設定でSS15秒、ISO3200でも露出アンダーになった場合、SSが30秒まで伸びていってしまうが、これをSS15、ISO3200を維持して30秒間隔で撮影したい(アンダーのままにする)

まあ、星景を一度絞り優先オートで撮影し、露出の癖(星景にちょうどいい露出補正値)をつかみ、その露出補正値を適用するのが現状ではベストなのかと思います。

ちなみに、星景に応用するのは、キャノンのカメラでは難しいです。キャノンのカメラはISOオート低速限界が1秒までしか設定できません。予期せぬ手振れを防ぐという本来の目的としてはこれでイイのでしょうが、露出が大きく変わるインターバル撮影に対応するために、各SSで設定出来たらいいのに、と思います。
また、キャノンのインターバル撮影の設定は撮影間隔優先モードがないため、撮影間隔より長いSSが自動設定された場合に撮影間隔がおかしくなってしまいます。

とキャノンのカメラは昼から夜のタイムラプスを撮るための露出制御の設定があまりありません。
しかし、SONYにも弱点があるんですよね。
キャノンはインターバル撮影中にも絞りやSS、ISOを変更できますが、SONYは絞りとSSは変更できません(なぜかISOはできる)。手作業でち密に制御することはSONYではできません。

カメラなんて全部同じかと思いきや、凝ったことをしようとすると、全然違うのが面白いですね。

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