一眼カメラで天の川を撮るようになると作りたくなる天の川アーチ
ここに画像
これをLightroom ClassicやPhotoshopを使用して作る方法を書いておきます。
【撮影】
・普通の撮影では、三脚が多少傾いていても、カメラで水平を合わせれば良いのですが、パノラマ写真の素材を撮るときは、カメラを360°パンさせるので、三脚の水平が合っていないとパンしたときに水平が狂ってしまいます。最近は三脚に簡易的な水準器が付いているものが多いので、それで合わすと良いでしょう。
・自由雲台の場合は、パン方向にだけ動かせるノブが付いているものが必要です。3WAY雲台は元々3軸を個別にパンできるのでどんなものでも大丈夫です。精密にやるなら、パンのメモリが付いたパノラマ雲台というのも売っています。
・基本的な考え方としては、三脚を水平にして固定し、パンしながら撮った複数枚の写真を合成します。合成を適切に行うには、隣り合う写真に40%程度の重なりが必要です。正確に測るなら、レンズの焦点距離の画角を計算サイトで計算し、水平画角の60%ずつ動かすと、おおよそ40%の重なりになります。
・天頂まで撮らず横に伸ばすだけなら焦点距離は何でもいいですが、天頂まで撮りたい場合は、画角が90°以上あるレンズが必要です。例えば、14㎜の縦構図なら104°あるので、45°に傾ければ-2°から102°になり、地上から天頂まで捉えることができます。天頂まで撮る場合は14㎜縦構図より画角が狭いレンズだとパン側だけでなく、チルト側も複数枚のパノラマが必要になってきます。
【Lightroom Classicでパノラマ合成】
1 ライブラリでパノラマ合成したい写真をすべて選択し、「写真」→「写真を結合」→「パノラマ」をクリックします。
3 ライブラリに追加されるので、以降は他の画像と同様に現像を行うことができます。
4 完成。作例としてはイマイチですね…
【Photoshop】
1 ライブラリでパノラマ合成したい写真をすべて選択し、「写真」→「他のツールで編集」→「Photoshopでパノラマに結合」をクリックします。
2 「レイアウト」は通常は自動設定で良いですが、結合結果が思わしくない場合に適した結合法を選択すると上手くいく場合もあります。下のオプションは状況に応じてチェックしますが、「画像を合成」にはチェックを入れて合成後の画像をレイヤーで持った方が後の現像はやりやすいと思います。
3 合成結果が表示されますので、以降は通常の画像処理と同じように現像を行います。天頂の画像がありませんね。失敗です。